「まずは半信半疑で」

 まずはじめて医者にかかるときは、半信半疑、つまり半分は不信の感をもってよいと思います。

一般の方は、医者ならばだれでも同しだろうという素朴な考え方と、また病める者、傷つける者としての弱味からか、無条件に医者を信じてしまう傾向があります。

 このことは病気を治す上では大事なことですが、私としては、少しタイミングをずらし、医者とのつき合いができてからにしてほしいと思います。

まことに残念なことですが、現状ではたまに危険な医者がいることを知らなくてはなりません。

はじめての診察は、医者とのお見合いともいえるものです。

素人の眼からは難しいことであっても、相手の知識、技術の程度、人柄などをそれとなく観察してくだざい。

それには病気の診断、治療法、その見通しなどについてよく説明してもらうとよいでしょう。

 明冶、大正の頃のお医者様は、患者が、診断や治療のことをたずねたりすると、よく怒りました。

りっばな見識ではありましたが、もう時代は変わりました。

世のお母ざん方は、テレビや新聞・雑誌などによりかなりの医学知識を得ておられます。

 なまじ知れば、不安・心配がつきまとうもので、それをへらすなり、なくすなりしてくれるのが医者の役目だと思います。

ですからお母さん方は、医学的な難しいことはもちろん限界がありますが、ー般的な常識的なレペルでの診断のこと、治療のことは積極的に聞かれたらよいでしょう。

そこに医者との人間関係も生まれ、お互いどうしよく通じ合うものがあれば、それからは医者に対し絶対的な信頼を寄せてください。